「ミーツカンパニー 怪しい」と出るのは広告や営業の仕方が原因ではないかという話
話題の「ミーツカンパニー」という就職支援サービスについて。「ミーツカンパニー 怪しい」って検索する人が多いのでちょっと調べてみました。
募集ページを読んでみる限りはよくある就活エージェントですよね。「新卒採用したい企業に合同説明会を用意する」「内定取れない学生さんに対して採用されやすい企業を紹介する」という感じ。企業の役員と話せる交流会なども用意しているのは、割といい感じです。参加する企業がどんなかまでは知りませんけどね。
なぜ怪しさを感じる人が多いのか、それは…
※画像はイメージです
ミーツカンパニーとやらのプロモーションツイートめっちゃ流れてくるし、興味はあるけどこの「画像はイメージです」が怖すぎる なぜにその人の写真を使わないんや…… pic.twitter.com/M20ooKoIVb
— 自分探しをしたい夏雄 (@natsune0723) 2015年6月18日
体験談と一緒に「※画像はイメージです」って注意書きするのは怪しい感じを受けますよね。ミーツカンパニーのLPの作り方に「怪しい」と感じさせる問題があったんじゃないかと思うわけです。
なぜ本人の写真を使わないかを解説しておくと、多くの一般人はネットに顔を出すのに大変な抵抗があるからです。
従業員でもないのに、企業のウェブサイトに顔を出して広告塔になってくれる人はなかなかいません。だからモデルさんを使うわけです。
運営元にゴリゴリの営業会社らしさはある
ミーツカンパニーを運営している会社(DYM)の従業員はノルマが大変っぽいです。
電話からじゃなかったから説明すると、
— ss (@pg_ss) 2017年9月14日
私は4月上旬にスーツで渋谷にいたら、ミーツカンパニーやってる会社の新卒の人に声かけられたのよ。「研修で、あと一人確保しないと帰れないんです…」って言われて。まあ面白そうだし研修大変そうだなと思って行くことにした。
夜でも電話をかけてくるとのこと。
ミーツカンパニーちょっと鬱陶しい……
— 梅本 柄子 (@yuri_439_yagi) 2017年6月8日
面談なんか求めてないし、就活相談求めてないし夜21時半とかに電話かけてくるし、なんなん?
学生のために熱心なのは分かるけど、支援求める人にだけ熱心になればいいと思う。正直ほっといてほしい……
いや「夜9時半に電話かけたら逆効果やろ」と思うんですけど、現場の営業マンは会社の評判を下げてでも契約を取らなければいけない状況に追い込まれていることはあるんですよね。
なお、関連する検索キーワードに『ミーツカンパニー 電話 しつこい』というのもありました。
怪しくないことを一生懸命にアピールするのも違うと思う
ミーツカンパニーを宣伝してるサイトの中には「社長が医師免許持ってるから怪しくない」みたいな意味不明な理由付けをしてるところがあるけど、それは無理があるんじゃないっすかね?w就職支援会社の社長が医師免許持ってたら信頼できるんですか?
もちろん「医者なん?すげえじゃん!」と考えて申し込む人もいるんでしょうけどね。
とりあえずミーツカンパニー使ってみてもいいんじゃないか?
DYMという会社の実態については色々と思うことはあるけれど、それとサービス内容をくくり付けて考えるのは違うんじゃないかなーと思うわけです。ユニクロだって店舗で働いている従業員から見ればブラックだけれど、商品が良いから日本で一番人気のある洋服屋さんなわけです。(ユニクロとミーツカンパニーを同一レベルに考えているわけではない。)
内定取れる人は複数の企業から内定もらうけど、内定取れない学生さんは全然取れないわけです。それこそ20社30社とエントリーして最終面接すら見えてこない人もいます。
就活が上手くいかないまま9月とか10月になって、とりあえず内定取らなきゃいけない状況に追い込まれてる人なら使うべきでしょう。「大学生の頃、自分なりに就職活動を頑張ってたけれどない内定で既卒になった」というタイプの人はフリーター生活が長引く傾向がありますし。
夜遅くに電話とかはきついけど、電話がきたときに「別の企業に内定決まりました!もう御社を利用することはありません!バイバイ!٩( ‘ω’ )و」とでも言えばいいわけです。格安simを使って就活用の電話番号を用意するのもおすすめ。
もちろん運営元がホワイト企業で紹介される企業もホワイト企業なのが一番ですけどね。
「ミーツカンパニーの方がマシ」みたいな口コミもありました。
キャリアパークやミーツカンパニーの方が全然マシ。
— てるてる@23の反抗期 (@1023teruteru) 2017年8月11日
まあ怒鳴られる前にしっかり謝るのも大事だったんだけどね。
遅刻が原因でジェイックの人に怒鳴られたみたいです。どんまい。
都内で就活してる人ならキャリアチケットもおすすめ
都内で新卒エージェントを探してるならキャリアチケットがおすすめです。紹介される企業は都内近郊ですけど、就職先で長く働ける企業だけに絞っています。ジョブコミットの企業向けページに書いてある他社サービスってほんとにあるの?
ジョブコミット新卒は、企業に対しては「採用ノルマを達成できなきゃ全額返金」という売り文句のエージェントサービスだ。なんとしてでも新卒の若者を集めたい企業にとってはいいサービスだろう。
もっとも全額返金のリスク背負ってるあたり、イケイケの営業会社なんだなーと思う。
ジョブコミット新卒の企業向けページ(http://job-commit.com/lp01/)を見てたらこんなのがあった。
う~ん、就活セミナーが有料のサービスって新卒・一般転職含めてほとんどなくね?
エグゼクティブ向けの転職エージェントなら有料でやってるところがあるけれど、新卒向けで有料のところは全然見つからんなあ。
利用者が怪しいと感じるのはこういう所でしょ
以前、ヤマダ電機がタブレット端末『EveryPad』を売るために炎上してたけれど、それと似てる感じがある。自社のビジネス上の都合を一方的に押し付けているわけで、ジョブコミットが怪しいと感じるのも無理はないと思う。ジョブコミットの取り組み自体は良いと思う
しかし、内定取れない学生と面談して就職させる「就職エージェント」という取り組みはいいと思う。リクナビ・マイナビを使って半年以上就活してるのに1社からも内定を取れない学生さんは、既卒就活からのフリーター生活へ一直線なわけで。就職先が優良企業になる可能性が低いとしても、バイト生活に進むよりはよっぽどいいさ。
「中卒・高卒だけど正社員になりたい…」のUTエイムって無期雇用派遣じゃん
最近ツイッターでUTグループ(UTエイム)の「中卒・高卒でも月収35万円が可能!」という広告をよくみる。
↓↓↓
\中卒・高卒でも月収35万円が可能!/
— UTグループ リクルート (@ut_recruit) 2017年10月19日
UTエイムが選ばれる3つの理由
⭐学歴不問!中卒・高卒でもOK
⭐大手だから定年まで働ける
⭐未経験でも月収35万円可能! https://t.co/vkPAjUtQ0S
リンク先の会社概要の下に「本ページでお伝えしている正社員採用は無期雇用派遣にあたります。」って書いてあるのよね。
形だけの正社員雇用(?)で実際は派遣社員だ。いわゆる名ばかり正社員ってやつだね。
「え?おれ正社員になれるの?月収35万円になっちゃうの??」と思って気になる人は注意した方がいいと思うんだ。一般的な正社員じゃなくて無期雇用派遣社員だし、35万円「可能」だから。
※どんなに低条件の労働条件でも正社員の呼称を用いることは違法とはならないので、派遣会社が正社員といえば正社員だよ。
無期雇用派遣を知ってる人が少ないんだろうね
「給料が安い」「大手に入れない」
「正社員になれない」
「中卒・高卒でもOK」
こんな悩みを抱えている人が無期雇用派遣を知ってるのかどうかは甚だ疑問だ。え?あなたも無期雇用派遣がなんだかわからないって?
そんな人はこちらをどうぞ⇒【無期雇用派遣とは】
とりあえず正社員採用を謳いながらページの下の方で注意書きするような制度ということだけ覚えておけばいいさ。
正社員を目指している人が無期雇用派遣で働いちゃだめだよ
誤解が多いけれど、無期雇用派遣=派遣会社の正社員ではないんだ。一般的な待遇の正社員を目指すなら、最初から正社員として働ける場所を探すべきだよ。正社員になりたいのに無期雇用派遣で消耗するのはもったいないので、フリーター向けのエージェント(東京ならハタラクティブや就職shopなど)を使うか、紹介予定派遣を利用したほうが良いよ。
40代・50代でも月収35万円可能という広告もある
「40代・50代でも正社員になれる!」なんて広告も出してたのを見つけた。\40代・50代でも月収35万円可能/
— UTグループ リクルート (@ut_recruit) 2017年10月19日
⭐年齢・学歴・経験不問
⭐大手だから定年まで働ける
⭐未経験でも月収35万円可能!
40代50代だから…と安定した職に就くことを諦めてませんか? https://t.co/OVquTVS0wz
こちらも「本ページでお伝えしている正社員採用は無期雇用派遣にあたります。」と書いてある。要は名ばかり正社員なんでしょ。
ただ、キャリアのないまま年齢を重ねると採用されなくなってしまうので、40代・50代で正社員を目指すとなると、こういう形式しかないのかなーと思う。
DODAの「条件は、今よりいい会社。以上。」は勘違い君が集まるんじゃねーのかな
転職エージェントのDODAが「条件は、今よりいい会社。以上。」というCMをやってるけど、なんか煽りまくってるなーという感じがする。
現状に不満を抱えている若者にはグッとくるだろうけど、超上から目線だよね。
会社側からみれば「条件は、今よりいい人材。以上。」となるわけで。
CMにグッとくるのは自分が有能だと感じてる20代の若者かな?
条件は今よりいい会社に反応しちゃう若者は、自分の市場価値を把握できてないことが多いんだろうなと思う。
「ワイは有能なんや」と思ってる人が転職活動はじめると苦労するのはよくあるケースだ。有能感を出しまくってた大手企業に勤めるA君(27歳・年収700万)が、実は取引先の会社名すら知らなかった話もある。
まあ、新卒で大きな会社に入って同年代よりも高い給料貰えば勘違いしちゃうのも無理ないのだが。
自分が有能だと思ってるのは20代までだ。30代半ばから40歳頃には自分を客観的にみて、自分の実力がどの程度なのかを把握できることが多い。
30代後半になって自分が優秀だと勘違いし続ける人もいるけどドンマイとしかいえない。
会社が与えてくれるモノしか見えてない人達は多い
会社への質問で「研修制度はどうなってますか?」や「〇〇手当はでますか?福利厚生はどうなってますか?」と聞くだけの人はとても多い。このタイプは『会社から与えられること』しか考えてないんだろうなーと思う。
高い給与をもらうのだからそれに見合う働きをするなんてことはなくて、仕事が上から降ってきた人達は『何を貰えるか』しか考えてないのよね。子供の頃からそうやって生きてきたのだからしょうがないのだが。
「会社に言われたことをしっかりこなしてきました!」なんてアピールする人は、今の会社にしがみついた方が良いよ。
はじめて転職する人以外は冷静に見るんじゃねーかな
このCMでDODAがターゲットにしてるのは「はじめて転職する人」なんだろう。
「有名大学に入った」
「有名企業に就職した」
この2つは実績がなくてもオッケーだ。だから新卒と最初の転職は上手くいく。
でも、2回目の転職はかなり厳しい。だって実績を求められちゃうもの。利益に繋がらない人を取るような会社はなかなかない。転職希望者が30代ともなればなおさらだ。
転職先で結果を求められた人だって多いだろう。しっかり結果を出して「ワイは有能なんや」って思える人なら次の転職もうまくいくだろうけど、ほとんどの人は自分の平凡さを感じて落ち着いている。
現実との折り合いを付けられない夢見がちな若者の行方はどうなるのかな?
⇒キャリアデザインをする上で大切な3つのステップ